昭和26年/1951年

昭和26年/1951年は、こんな年!

 [国内]
 サンフランシスコで、日本と米国など48カ国との間で講和条約が、日米間で安全保障条約が結ばれ、日本は独立を回復することになった。第2次追放解除、独禁法・労働法の改正。パチンコ全国に大流行。

 [国際]
 インドシナ民族統一戦線結成。





 [流行語]

 「PR」。 「社用族」。 「BG」。 「逆コース」。 「老兵は死なず」。 「アナタハンの女王」。 

 [うた]

 ●「高原の駅よさようなら」 歌 小畑実。
 ●「上海帰りのリル」 歌 津村 謙。
 ●「雪山讃歌」。
 ●「ぼくは特急の機関士で」。

 [くらし・流行・グッズ]

 パチンコ全国に大流行。 浅香光代・大江美智子ら女剣劇人気。 

 [おかし] 

 森永製菓、明治製菓、「ミルクチョコレート」発売(20円)−板チョコ復活。

 [映画]

 ●「めし」
 出演:上原謙、原節子、監督:成瀬巳喜男。
 ●「カルメン故郷に帰る」
 出演:高峰秀子、監督:木下恵介、初のオールカラー。
 ●「黄色いリボン」
 出演:ジョン・ウェイン、監督:ジョン・フォード。 

 





 主な出来事

 1月1日 マッカーサー、集団安全保障と講和を強調。
 1月19日 社会党大会で全面講和・中立堅持・軍事基地提供反対の「平和3原則」を決議(委員長に鈴木茂三郎)。
 1月25日 米ダレス講和特使来日。
 2月11日 ダレス特使が集団安全保障・米軍駐留の対日講和方針を表明。
 2月10日 社会民主党結成(委員長・平野力三)。
 2月23日 共産党主流派、4全協で武力闘争方針を提起。
 3月3日 インドシナ民族統一戦線結成。
 3月10 総評第2回大会で平和4原則(再軍備反対・全面講和・中立堅持・軍事基地反対)を採択。。
 4月1日 琉球臨時中央政府を設立。
 4月3日 宗教法人法公布。
 4月5日 500円札(岩倉具視の像入り)発行。
 4月11日 マッカーサーがGHQ最高司令官罷免。後任にリッジウェイ中将。
 4月24日 京浜東北線桜木町駅で63型国電火災。ドアが開かず乗客107人焼死(桜木町事件)。
 5月1日 リッジウェイが占領下の諸法令の再検討を許可。
 5月5日 児童憲章制定を宣言。
 6月8日 住民登録法公布。
 6月9日 新土地収用法公布。
 6月20日 第一次追放解除。
 6月21日 ユネスコ及びILOに加盟。
 6月30日 東京都教委、足立区に夜間中学設置を認可。
 7月4日 甲子園で第1回プロ野球オールスターゲーム。
 7月6日 アナタハン島で敗戦を知らずにいた日本兵と「女王」比嘉和子が帰国。
 7月10日 朝鮮休戦会談開始(開城)。
 7月11日 GHQが持株会社整理委員会解散(財閥解体完了)。
 7月11日 ダレス特使が日米安保条約を対日講和条約と同時締結との意向を表明。
 7月20日 日本民間放送連盟結成。
 7月31日 日本航空設立。
 8月3日 政府「講和白書」発表。
 8月4日 奄美大島の島民約8000人が名瀬小で日本復帰を要求し、24時間の断食。
 8月6日 第2次追放解除を発表(鳩山一郎、緒方竹虎ら1万3904人)。
 8月7日 日教組中央委「教師の倫理綱領」決定。
 9月1日 民間ラジオ放送開始。
 9月8日 対日平和条約調印、日米安全保障条約調印。
 9月14日 黒澤明監督の「羅生門」がベネチア国際映画コンクールでグランプリ(大賞)を受賞。
 10月24日 社会党臨時大会。社会党左派(委員長・鈴木茂三郎)と右派(書記長・浅沼稲次郎)に分裂。
 10月25日 国内民間航空就航開始。
 10月26日 衆院、講和・安保両条約を承認。
 11月13日 米価審議会令公布。
 11月14日 天野文相、「国民実践要領」発表。
 11月29日 公職追放覚書該当者解除法公布。
 12月20日 大山郁夫、スターリン平和賞受賞。
 12月21日 財閥同族支配力排除法廃止法公布。