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昭和25年/1950年は、こんな年!
[国内]
マッカーサーは日本に警察予備隊(自衛隊の前身)の創設を指令するとともに、共産党員を公職や企業から追放する「レッドパージ」を強行。経済界は朝鮮戦争による特需ブーム。パトロールカーが登場。日本脳炎大流行。第1回ミス日本選出(山本富士子)。
[国際]
アジアで米ソ対立が緊張を増す中、朝鮮戦争がぼっ発、米軍は日本の基地から出撃した。国連軍の出動、中国義勇軍の介入があり、年末には38度線で戦線がこう着状態に。
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[流行語]
「おおミステイク」。 「金へん・糸へん」。 「とんでもハップン」。 「特需景気」。 「レッドパージ」。
[うた]
●「夜来香」。
●「水色のワルツ」 歌 二葉あき子。
●「桑港のチャイナタウン」 歌 渡辺はま子。
●「白い花の咲く頃」 歌 岡本敦郎。
●「東京キッド」 歌 美空ひばり。
[流行・ファッション]
アメリカンスタイル全盛。アコーディオンプリーツスカート。
[おかし]
ロータリー製菓ほか三社、東京都の学童向け希望配給チョコレート生産(戦後第一号のカカオ豆からの国産チョコレート)。
[映画]
●「また逢う日まで」
出演:岡田英次、滝沢修、風見章子、監督: 今井正。
●「きけわだつみの声」
出演:伊豆肇、原保美、監督:関川秀雄。
●「羅生門」
出演:三船敏郎、京マチ子、監督:黒澤明。
●「赤い靴」
出演:モイラ・シアラー、監督:マイケル・パウエル 。
●「自転車泥棒」
出演:ランベルト・マジョラーニ、監督:ヴィットリオ・デ・シーカ、イタリア。
●「無防備都市」
出演:アルド・ファブリッツィ、監督:ロベルト・ロッセリーニ、イタリア。
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主な出来事
1月1日 マッカーサー元帥、日本の自衛権を強調。
1月6日 コミンフォル、日本共産党野坂参三を批判。
1月7日 1000円札(聖徳太子像)発行。
1月14日 ホー・チ・ミンがベトナム民主共和国(北ベトナム)独立を宣言。
1月19日 社会党第左右両派が分裂(4月3日 妥協統一)。
2月8日 丸木位里・赤松俊子連作、「原爆の図」を発表。
2月10日 GHQ、沖縄に恒久基地の建設開始を声明。
2月27日 フランスが米にインドシナ戦争への軍事援助を正式に要請。
3月1日 民自党・民主党連立派が合同して自由党を結成(総裁・吉田茂)。
4月15日 公職選挙法公布。
5月3日 マッカーサー、共産党の非合法化を示唆。
5月3日 吉田首相が東大総長南原繁の全面講和論を「曲学阿世の徒」と非難。5月6日 南原総長反論。
5月30日 地方財政平衡交付金法公布。
6月6日 住宅金融公庫設立。
6月6日 マッカーサー、共産党中央委全員24人の公職追放を指令。
6月21日 ダレス来日、マッカーサーと講和条約の構想について会談(22日、吉田首相らと会談)。
6月25日 朝鮮戦争ぼっ発。
6月26日 マッカーサー、「アカハタ」の30日間発行停止を指令。
6月26日 最高検、ロレンス作・伊藤整訳の「チャタレイ夫人の恋人」を押収。7月8日 発禁。
7月2日 金閣寺、放火で焼失。
7月8日 トルーマン米大統領がマッカーサー元帥を国連軍最高司令官に任命。
7月8日 マッカーサーが警察予備隊創設と海上保安庁拡充を指令。
7月11日 日本労働組合総評議会(総評)を結成。
8月10日 警察予備隊令公布。
9月1日 閣議、公務員のレッドパージ基本方針を正式決定。
9月21日 第2次シャウプ税制勧告発表。
10月13日 政府がGHQの承認で約1万人の追放解除を承認。
11月24日 電気事業再編成令・公益事業令公布。
11月30日 トルーマン米大統領が朝鮮戦争で原爆の使用も辞せずと発言。
12月13日 地方公務員法公布。
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