昭和34年/1959年

昭和34年/1959年は、こんな年!

 [国内]
 岸内閣が日米安保条約の改定に、国民の間に反対の意見が強まり、革新陣営は安保改定阻止国民会議を発足させ、活発な安保反対闘争を繰り広げた。三井三池の争議も始まる。「緑のおばさん」登場。株式ブーム。ボールペン発売。

 [国際]
 フルシチョフ時代を迎えたソ連が平和共存路線を推進、東西間に緊張緩和をもたらしたが、中ソ関係に亀裂が生じた。キューバにカストロ率いる革命政権が誕生。






 [流行語]

 「パパはなんでも知っている」。 「ファニーフェイス」

 [うた]

 ●「東京ナイトクラブ」 歌 フランク永井・松尾和子。
 ●「黒い花びら」 歌 水原 弘。
 ●「南国土佐を後にして」 歌 ペギー葉山。
 ●「黄色いさくらんぼ」 歌 スリー・キャッツ。

第1回日本レコード大賞

「黒い花びら」 水原 弘 作詩:永 六輔  作曲:中村八大 編曲:中村八大


 [くらし・流行・グッズ]

 ミッチーブームは、ファッションまでに及び、テニスウェア大人気。 オートバイに革ジャンバーの「雷族」流行。 神風タクシー。

 [おもちゃ]

 「スカイピンポン」。 

 [漫画]

 

 [映画]

 ●「荷車の歌」
 出演:望月優子、三国連太郎、左幸子、監督:山本薩夫 。
 ●「人間の条件」
 出演:仲代達矢、新珠三千代、淡島千景、佐田啓二、監督: 小林正樹 。
 ●「キクとイサム」
 出演:高橋エミ子、奥の山ジョージ、北林谷栄、三国連太郎、監督:今井正 。
 ●「浪花の恋の物語」
 出演:中村錦之助、有馬稲子、雪代敬子、花園ひろみ、監督:内田吐夢。
 ●「にあんちゃん」
 出演:長門裕之、吉行和子、二谷英明、松尾嘉代、監督:今村昌平。
 ●「灰とダイヤモンド」
 出演:ズビグニエフ・チブルスキー、監督:アンジェイ・ワイダ、ポーランド。
 ●「十二人の怒れる男」
 出演:ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ、監督:シドニー・ルメット。


  [テレビ]

 ●「少年ジェット」。
 ●「ローハイド」。
 ●「ザ・ヒットパレー」。


☆皇太子成婚ブームによりテレビが急速に普及したのがこのころ。





 主な出来事

1月1日 キューバ革命軍カストロ政権掌握。
1月1日 メートル法施行。
1月2日 ソ連、宇宙ロケット発射に成功。
1月14日 第3次南極観測隊、1年間昭和基地に放置された樺太犬15匹のうち2匹(タロー・ジロー)の生存確認。
2月1日 NHK教育放送開始。フジテレビ開局。
3月5日 米国がトルコ・イラン・パキスタンと相互援助協定。
3月9日 社会党浅沼稲次郎、北京で「米帝国主義は日中共同の敵」演説。
3月10日 ラサで対中国反乱、18日 ダライ・ラマがラサを脱出。
3月26日 少年漫画、芸能週刊誌相関ラッシュ(週間少年マガジン他)。
3月17日 初の少年週刊誌「少年サンデー」創刊。
4月10日 皇太子殿下結婚パレード。
4月15日 安保阻止国民会議第一次統一行動。
5月1日 参議院「暁の国会」で防衛2法一部改正案可決。
5月26日 国際オリンピック委員会(IOC)総会で64年の第18回五輪大会の開催地を東京に決定。
6月1日 日産自動車「ダットサンブルーバード」発表。
6月3日 シンガポール独立。
6月18日 第2次岸内閣大幅改造(池田勇人入閣)。
7月21日 経済白書発表(技術革新・消費革命による景気の回復、産業構造の変革を強調)。この年過去最長の岩戸景気。
8月1日 ダットサンブルーバード発売。
8月29日 三井鉱山が三鉱連に4580人希望退職第2次再建案提示。10月7日団交決裂。12月11日会社側が指名解雇通告、戦後最大の三池争議始まる。
9月12日 大蔵省、ドル為替の自由化を実施。
9月25日 アイゼンハワー、フルシチョフのキャンプデービッド会談。
9月26日 伊勢湾台風。死者不明5200名。
9月30日 フルシチョフ首相が訪中(中ソ対立が激化)。
10月10日 ニッポン放送、全日放送を開始。
10月12日 日本、国連総会で経済社会理事国に当選。
10月25日 西尾末広ら安保問題をめぐり社会党を脱党。
11月2日 水俣病気抗議の漁民が新日本窒素水俣工場に乱入。
11月12日 三池争議始まる。
11月19日 「緑のおばさん」、学童の交通整理に登場。
11月20日 欧州自由貿易連合(EFTA)条約。
11月27日 総評安保統一行動で、デモ隊が国会突入。
12月16日 最高裁が駐留米軍は戦力でないとし伊達判決破棄。